ECサイトを構築方法の一つ「EC-CUBE」とは?料金・機能・特徴などを解説
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公開日 2021年09月09日  更新日 2021年09月10日

ECサイトを構築方法の一つ「EC-CUBE」とは?料金・機能・特徴などを解説

ECサイトを構築方法の一つ「EC-CUBE」とは?料金・機能・特徴などを解説
ECサイトを構築方法としてよく挙げられる「EC-CUBE」。EC-CUBEとは、無料で使えるオープンソースのECサイト構築パッケージのことです。EC-CUBEはカスタマイズ性の高さやECサイトに必要な豊富な機能が標準で用意されているため、多くのEC事業者様に人気です。今からECサイト構築しようとお考えの方の中には、「EC-CUBEも検討してみよう」とお考えているかもしれません。そこで今回は、ECサイト構築方法の一つ、「EC-CUBE」について料金・機能・特徴などを詳しく解説いたします。

ECサイト構築方法の一つ「EC-CUBE」とは?

EC-CUBEとは、株式会社イーシーキューブが提供している、無料で使えるオープンソースのECサイト構築パッケージです。そもそもオープンソースとは、無料で公開されているソフトウェアのソースコードのことです。「ソース」はプログラミング言語のことで、「コード」がプログラミング言語によって書かれた文章の様なものです。EC-CUBEは、日本発のオープンソースで国内NO.1のオープンソースでもあります。全国に35,000店舗以上のECサイトがEC-CUBEで構築されているほど人気で、カスタマイズ性の高さやECサイトに必要な豊富な機能が標準で用意されていることから、独自なシステムや大規模なECサイトが欲しいというEC事業者におすすめです。

EC-CUBEの機能一覧

EC-CUBEには、ECサイトに必要な豊富な機能があるとお伝えしましたが、一体どのような機能があるのか気になる方も多いかと思われます。ここでは、それら機能について一覧をご紹介いたします。

構築・デザイン

  • ・ページ管理:各ページのコード編集が行えます。マイページ・カート周り・お問合せページまで編集可能
  • ・フリーページ作成:新規にフリーページの追加が行えます。
  • ・ブロック機能:ブロック単位でコンテンツを作成できます。
  • ・レイアウト管理:ブロックを各ページに配置、レイアウトの変更が行えます。
  • ・テンプレート機能:オリジナルのデザインテンプレートの作成や、購入したテンプレートの導入が行えます。
  • ・favicon設定:ファイル管理からfaviconの変更を行うことができます
  • ・SEO管理:各ページにdiscription/keyword/robotなどmeta情報設定が行えます。
  • ・レスポンシブ対応:デフォルトテンプレートでレスポンシブに対応
  • ・スマホ専用サイト機能:レスポンシブとは別で、スマホ(モバイル)専用のレイアウトを設定が行えます。
  • ・デバックモード機能:エラーログなど表示するデバックモードの切り替えが行えます。※ダウンロード版のみ
  • ・プラグイン機能:オーナーズストアにて購入可能な350種類以上の拡張機能の追加が行えます。

引用:EC-CUBEの機能 構築・デザイン

カート・会員機能

  • ・ショッピングカート機能:基本的なショッピングカート機能が備わっています。
  • ・配送時間指定:お買い物時に配送時間の指定を行う機能が備わっています。
  • ・お支払い方法選択:お買い物時にお支払い方法の指定を行う機能が備わっています。
  • ・複数お届け先入力機能:お買い物時に登録したお届け先とは、別のお届け先の指定を行う機能が備わっています。
  • ・商品一覧カート追加機能:商品詳細ページ以外に、商品一覧ページからもカートへ追加が行える機能が備わっています。
  • ・カート情報永続化:次回ログイン時や別デバイスでログインした場合にカートの情報を復活させる機能が備わっています。
  • ・ポイント購入機能:お買い物時にポイント付与・消費して購入する機能が備わっています。
  • ・会員(マイページ)機能:会員登録/ログイン/注文履歴・詳細/お届け先編集/お気に入り一覧など確認機能が備わっています。
  • ・お気に入り機能:各商品をお気に入り登録する機能が備わっています。
  • ・非会員購入機能:会員登録せず、購入が可能な機能が備わっています。
  • ・お問い合わせフォーム:お問い合わせフォームが用意されています。

引用:EC-CUBEの機能 カート・会員機能

商品管理

  • ・商品検索・一覧:商品の検索、一覧表示が行えます。
  • ・商品画像複数登録:複数の商品画像をアップロード、登録が行えます。
  • ・カテゴリ管理:商品情報に付与できるカテゴリを階層構造で登録/編集が行えます。商品に複数カテゴリ登録も行えます。
  • ・タグ管理:商品情報に付与できるタグを登録/編集が行えます。
  • ・商品規格管理:商品の規格(サイズ/重量/種類etc)を追加/編集が行えます。
  • ・商品詳細フリーエリア:商品詳細ページ表示するフリーエリア(HTML編集可)の編集が行えます。
  • ・在庫情報登録:商品別に在庫数の登録が行えます。
  • ・販売制限:一度の注文で同時に購入可能な商品数の制限が行えます。
  • ・商品キーワード登録:キーワード検索項目を各商品毎に登録できます。
  • ・商品一括変更機能:商品一覧画面で、公開・非公開・廃止・削除 の4つの変更を一括で行えます。
  • ・商品情報CSV:商品データのCSV出力/登録が行えます。
  • ・カテゴリ情報CSV:キーワード検索項目を各商品毎に登録できます。

引用:EC-CUBEの機能 商品管理

店舗管理

  • ・受注・売上げ状態表示:管理画面から現在の受注・売上げの状態を確認できます。
  • ・受注情報編集:受注情報の編集が行えます
  • ・受注情報検索/一覧:受注情報の検索、一覧表示が行えます。
  • ・新規受注情報入力:電話やFAXで発生した受注情報の登録が行えます。
  • ・対応状況設定:未処理、商品手配中、配送中などのステータスの設定が受注詳細画面から行えます。
  • ・対応状況一括変更:受注の対応状況を一括で変更できます。
  • ・配達用メモ登録:出荷作業者や、配送業者に対するメモを登録することができます。
  • ・ショップ用メモ登録:ショップ運営者が確認する用のメモを登録することができます。
  • ・顧客情報登録/編集:顧客情報を新規登録や編集が行えます。
  • ・お届け先管理:顧客毎に複数のお届け先を管理することができます。
  • ・問い合わせ番号(出荷伝票番号)入力:問い合わせ番号(出荷伝票番号)を受注一覧画面、及び、詳細画面から入力することができます。
  • ・各種メール送信:注文されたお客様に任意のタイミングで「商品発送済みメール」などのメールを受注詳細画面から送信できます。
  • ・出荷メール一括送信:出荷メールを一括で送信することができます。
  • ・納品書PDF出力:納品書のPDF出力が行えます。一括出力することも可能です。
  • ・受注/配送/顧客情報CSV出力:受注内容/配送情報/顧客情報のCSV出力が行えます。
  • ・出荷CSV登録:出荷日時や問い合わせ番号(出荷伝票番号)をCSVで登録することができます。
  • ・店舗設定:サイト運営に必要な会社情報の設定/編集が行えます。
  • ・特定商取引ページ編集:特定商取引に関する法律に定める要件等の記入、編集が行えます。
  • ・会員規約設定:会員登録時に確認する規約の記入、編集が行えます。
  • ・新着ニュース管理:フロントTOPページなどに表示する新着情報の登録/編集が行えます。
  • ・支払い方法/手数料設定:支払い方法、及び支払い方法ごとの手数料の設定が行えます。
  • ・支払い方法利用条件設定:購入金額の上限下限の設定が行え、支払い方法の利用制限が行えます。
  • ・配送料無料条件設定:購入金額合計等から配送料が無料になる条件の設定が行えます
  • ・配送業者/配送料/配送時間設定:配送業者、及び配送業者ごとの配送料、配送時間の設定が行えます。
  • ・商品別税率設定:商品別に税率を設定できます。※軽減税率にも対応
  • ・ポイント設定:ポイント付与率の設定/商品ごとポイント付与率設定を行えます。
  • ・各種メールテキスト設定:各種メールのテキスト設定を行えます。テキストメールとHTMLメールを設定も可能。
  • ・管理者登録:管理画面にログインできるメンバーの管理をします。メンバーグループごとでアクセスできるページを設定できます。
  • ・セキュリティ管理:管理画面にアクセスできるIPの制限や管理画面のURLの変更サイトのSSL制限の設定ができます。

引用:EC-CUBEの機能 店舗管理

EC-CUBEによるECサイト構築料金について

EC-CUBEの使用自体は無料ですが、実際ECサイトを構築するにはEC制作会社へ制作依頼をしなければなりません。プログラミングスキル、デザインスキル、マーケティングスキルなどの技術を持ち合わせている場合は、依頼する必要がないため、完全無料にできます。しかし、実際すべて0から作るというEC事業者は少ないでしょう。EC-CUBEはShopifyやBASEといったASPカートを用いた構築より、やや構築難易度が高く、様々な作業が発生するため、基本的にはASPカートで構築するより割高になります。しかし、カスタマイズ性はASPカートよりも優れているため、独自のシステムが必要なEC事業者にはEC-CUBEはおすすめです。

はっきりとEC-CUBEによるECサイト構築費用はいくらであるというのはなく、基本的にはページ数、デザイン性、機能などによって費用は上下します。PULL-NETであれば、30ページ前後であれば、200万円前後で、10ページ程度であれば100万前後で構築した事例もありますので、もし、相見積もりをする場合はご相談ください。

PULL-NETへ相見積もりを依頼する

EC-CUBEによるECサイト構築のメリット

ここでは、EC-CUBEによるECサイト構築のメリットについて詳しく解説いたします。

EC-CUBEのライセンス費用は無料

何度が申し上げているように、EC-CUBEの使用自体は無料です。しかし、制作費用とEC-CUBEのライセンス費用を一緒に考えて、「無料ならEC-CUBEが良い」と考えてしまう方もいらっしゃいますので、ライセンス費用が無料ですが、制作費用は別途必要になると認識しておきましょう。ちなみに、ASPカートによるECサイト構築ですと、安くても3,000円程~40,000円程の月額費用が必要なります。

日本製で導入事例も多く、オープンソースの中では信頼性が高い

EC-CUBEは全国で35,000店舗以上構築されており、導入事例は非常に多いです。EC-CUBEの公式サイトにも導入事例が多数掲載されているので、ぜひご覧ください。

参考
EC-CUBE公式サイト ECサイト構築・デザイン制作事例一覧
また、日本製という点で非常に信頼されているオープンソースで、何か問題が発生した際、直接問い合わせて解決することもできます。

標準でECサイトに必要な機能が揃っている

パッケージのECサイトやASPカートのECサイトは、余計な機能が付いている場合がありますが、EC-CUBEは必要な機能を選び、反映することができるため、非常に使い勝手が良いです。また、必要な機能があればプラグインを追加することで対応可能です。特に、ECに欠かせない決済機能は充実しており、一例として、「EC-CUBEペイメント」と呼ばれる決済サービスなどが公式のストアである「オーナーズストア」から提供されています。

カスタマイズ性の高さは他の構築方法より高い

ECサイトの規模によって追加で必要になってくる機能があります。EC-CUBEであれば、必要な機能を後から追加できるため、後々のことを考えてECサイト構築するのも一つの手段です。専門的なプログラミング知識が必要となる場合もありますが、プラグインによって簡単に機能追加できる手段もあります。

EC-CUBEによるECサイト構築のデメリット

ここでは、EC-CUBEによるECサイト構築のデメリットについて詳しく解説いたします。

ECサイト構築に専門知識が必須で高い構築費用がかかる

EC-CUBEのライセンス費用は無料でも、ECサイト構築には専門知識が必要となるため、制作会社に依頼しなければなりません。その際に制作費用が掛かるのですが、ASPカートより構築が複雑になるので、やや構築費用が高くなる傾向にあります。高い制作会社であると、+100万円という場合もあります。

PULL-NETでもEC-CUBEによる構築に関しては、他の構築方法より少し費用を頂いて構築しておりますが、+10万円と他社と比べると非常に安いお値段かと思います。もし、EC-CUBEによるECサイト構築をお考えの方はご相談いただけると幸いです。

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セキュリティ対策を自社で行わなければならない

ASPカートであれば、サービス提供者側が常にセキュリティ対策を実施してくれているため、安心ですが、EC-CUBEの場合はEC-CUBEがセキュリティ対策をしてくれるわけではありません。そのため、自社でセキュリティ対策をしなければならず、セキュリティ対策費用が別途かかります。

EC-CUBEでは、安全に利用するためのセキュリティ対策のチェックシートなどをまとめていますが、あくまでもチェックしながら自社で対応しなければなりません。

参考
EC-CUBEのセキュリティ対策について

EC-CUBEのバージョンアップ対応も行わなければならない

EC-CUBE自体がバージョンアップした際、自動でバージョンアップされるわけではなく、こちらでそのバージョンに合わせてバージョンアップしなければなりません。ただ、バージョンアップすれば良いと考えるかもしれませんが、バージョンアップすることでECサイトに不具合を引き起こすこともあります。安易にバージョンアップできないというのと、仮にバージョンアップするのであれば、修正費用が掛かってしまうというデメリットが存在します。

構築に掛かる費用は他の構築方法よりも高くなる傾向がある

これは何度かお伝えしている通り、EC-CUBEは他の構築方法より手間と時間が掛かるため、構築費用が高くなる傾向があります。出来る限り安く対応してくれる業者を探して、予算内で収めるようにしましょう。

まとめ:EC-CUBEの良さはなんといってもカスタマイズ性の高さ

いかがでしたでしょうか。EC-CUBEはライセンス費用は無料と言われることが多いですが、構築費用やセキュリティ対策費用、その後の維持費でお金が掛かってしまうというデメリットがあります。トータルで見ると月額費用が掛かるASPカートによる構築方法と費用面はあまり変わらないでしょう。しかし、EC-CUBEによる構築はカスタマイズ性の高さにあります。自社独自のシステムが欲しい場合や、大規模なサイトになればなるほどEC-CUBEはおすすめの構築方法だと言えます。EC-CUBEによるECサイト構築をご検討の際はぜひPULL-NETにお任せ下さい。「構築費用」に関してはASPカートによる構築とさほど変わらない費用でEC-CUBEを構築することが可能ですので、ぜひお問い合わせ下さい。

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