ネットショッピングで安全な支払い方法はなに? ECサイト制作会社が教えます!
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公開日 2022年09月12日  更新日 2022年10月24日

ネットショッピングで安全な支払い方法はなに? ECサイト制作会社が教えます!

ネットショッピングで安全な支払い方法はなに? ECサイト制作会社が教えます!
ネットショッピングを利用する際に気になることといえば、「安全に支払い」をしたいということだと思います。事業者側としては、消費者に安心してネットショッピングして貰うためには、出来るだけ安全性を保つことは必要不可欠です。

今回は、ネットショッピングで安全な支払い方法についてECサイト制作会社がお応えしたいと思います。

【結論】ネットショッピングで完全に安全な支払い方法はないが、対策することは可能

結論、「ネットショッピングで安全な支払い方法はありません」です。どれだけ万全な状態にしていてもインターネットという特性上、どうしても100%安全という状態を作り上げるのは不可能です。

ただ、出来る限り安全な状態にすることは可能です。以下のようにすることをおすすめいたします。

サイトをSSL(https~)に対応する

SSLとは、Secure Sockets Layerの頭文字を取った略称で、インターネット上の通信をランダムな文字列に暗号化し、送受信する仕組みのひとつです。個人情報に関する情報が盗み取られることを防止するために、近年広く使用されています。

Webブラウザにより、SSLを使ったサイトを接続するには、http~から始まるアドレスではなく、https~で始まるアドレスのサイトに接続します。また、SSLされているサイトは、アドレスバー(URLが表示されている箇所)の色が緑色に変わって、鍵マークが表示されています。

SSLを行うことで以下のリスクを防げます。

・通信の盗み見(盗聴)を防ぐ
・なりすまし・フィッシング詐欺を防ぐ
・書き換え(改ざん)を防ぐ

また、SSLされていないサイトは「安全なサイトではない」という表記がされるため、ユーザーにとってもサイト利用するにも不安になるため、ネットショッピングで安全を求めるのであれば、SSLの対応は必要不可欠です。

ユーザーに安全な環境で支払いを求める

例えば、公共のフリーWiFiを使ったネットショッピングは安全とはいえません。ショッピングする際は、出来る限り自宅などの安全な環境での購入を促しましょう。

個人情報を漏らさないように社内管理を徹底する

オンラインに注意が向きがちですが、オフラインでの情報漏洩のリスクも考慮しなければなりません。個人情報の資料を社外に持ち出したり、シュレッダーせずに処理したりすると個人情報が漏れることがあります。

社内管理を徹底することで、ネットショッピングでの安全性を高めることができます。

問題発生時の対応マニュアルを準備しておく

個人情報が漏れないように対策することは大事ですが、漏洩した後の対応についても対策しておかなければなりません。一度漏洩したらすぐに対応が求められるため、問題発生後の対応マニュアルを準備しておきましょう。

ネットショッピングの利便性を上げるためには幅広い支払い方法に対応すべき

事業者目線からだと、「安全性を求めるなら銀行振込、代引き、コンビニ払いだけにしたい」と思われるかもしれません。しかし、購入者の多くはクレジットカードや電子マネーなどで支払うため、支払い方法を絞るのは機会損失を招くためおすすめできません。

リスクもありますが、やはり購入者目線だと”買いやすさ”というのは求められるため、幅広い支払方法は対応すべきと言えるでしょう。

ネットショッピングの支払方法別のメリット・デメリット

支払い方法には、クレジットカード、楽天edy、電子マネーなどがあります。ここでは、ネットショッピングでよく使われている支払方法と、それぞれのメリット・デメリットを紹介いたします。

クレジットカード決済

国内のネットショッピングの大半が、クレジットカードによる決済を導入しています。また、利用率も高いため、一般消費者をメインターゲットとしたネットショッピングであれば、絶対に導入したい支払い方法です。

消費者側のメリットは、クレジットカード払いにすることで簡単に支払うことができる、ポイントが貯まる、手持ちの現金が無くても購入できるなどのメリットがあります。

一方デメリットは、怪しいネットショッピングでクレジットカードを利用してしまうと、フィッシング詐欺などの被害に遭い、不正利用されることもあります。

事業者側のメリットは、クレジットカード決済があることで消費者からの信頼が高まるだけではなく、入金管理が楽になります。また、クレカ払いを主にしている人も多いため、購入機会を失うのを防げます。

一方デメリットは、導入するのに時間がかかる、売上から手数料が徴収されるということがあります。

消費者 事業者
メリット 簡単支払いが可能、ポイントが貯まる、現金が無くても支払い可能 信頼感が高まる、入金管理が楽、購入されやすくなる
デメリット カード情報の漏洩、不正利用 導入時間がかかる、売上から手数料がかかる

コンビニ支払い

コンビニ払いとは、文字通りコンビニエンスストアで決済する方法です。商品を購入すると、商品がコンビニに届きます。消費者にはメールで受付番号が送付されるため、その番号をコンビニにある専用端末に入力すると、払込票が発見されるので、それをレジで精算することで商品を受けとれる仕組みです。

消費者側のメリットは、コンビニは24時間365日開いているため、いつでも支払い、受取り可能なことです。また、銀行口座やクレジットカードを持っていない10代や外国人、高齢者でもコンビニで支払うことで、商品を受け取ることができます。

しかし、わざわざコンビニまで受け取りに行かないといけないため、やや手間がかかるのがデメリットといえるでしょう。

事業者側としては、コンビニ決済は前払い方式なため、商品送付して代金が振り込まれないというリスクを回避できます。また、支払いが完了すると、ショップに通知が行くため、入金確認の手間が少なくて済みます。

一方、支払期限が注文日から3日間なのでキャンセルされるリスクがあります。また、コンビニ決済の導入までに時間がかかるというデメリットがあります。

消費者 事業者
メリット 24時間、365日支払い、受取り可能、幅広い層も利用できる 代金が回収できないリスクがない、入金管理が楽。
デメリット 近くにコンビニがないと、利用しにくい 導入時間がかかる、運用に手間と費用がかかる

代引き (代金引換)

代引きとは、運送業者の配達員が商品を届けた際に、代わりに商品代金を受け取る決済方法です。原則現金での支払いですが、クレジットカードや電子マネーで支払うことができる宅配業者も増えてきています。

消費者からすると、現金さえあれば商品購入でき、商品と引き換えに代金を支払うため安心感はあります。しかし、代引き手数料がかかったり、不在時には商品が届かず、場合によっては何度も配達員に配達してもらわないといけないことがあります。

事業者側としては、商品と代金を引き換えになるため、未入金リスクは防げます。入金確認する必要もないのもメリットです。しかし、商品の受け取り拒否をされると、代引き手数料と送料ともに事業者が負担しなければなりません。

消費者 事業者
メリット クレカ、銀行口座が必要ない、現金さえあれば購入可能 代金未入金を防げる
デメリット 代引き手数料がかかる、受取りに手間がかかる場合がある 受取り拒否された場合は、代引き手数料、送料を負担しなければならない

後払い

後払いとは、先に商品だけを発送して、商品代金は後で支払うという決済方法です。消費者にとっては「サイトでみた商品とイメージの違いがあった」というトラブルを減らせるため、非常に魅力的な決済方法です。

事業者側にとっても、入金確認等は決済代行会社が行ってくれるため作業の手間が省けるメリットがあります。

しかし、代金支払い忘れ、支払い拒否などのリスクも抱えており、他の支払い方法よりリスクが高いので注意が必要です。

消費者 事業者
メリット 商品が届いてから支払いまでに期間がある 入金確認などは楽。
デメリット 購入金額に上限がある 代金回収できないリスクがある

銀行振込・郵便振替

指定された銀行に入金するのが銀行振込、指定した郵便局の口座に入金するのが郵便振替です。
長年使われてきた支払い方法のため、多くのユーザーは安心して支払いをすることができます。しかし、口座番号や金額を入力する必要があったり、手数料がかかったりします。

事業者側にとっては、銀行振込・郵便振替は口座だけあれば導入も簡単で、入金までの時間はクレジットカードよりも短いのが良い点です。しかし、振込用紙を作成しなければならない、入金消込作業など事務作業がやや手間と時間がかかるデメリットがあります。

消費者 事業者
メリット 安心感がある。口座があるだけで支払いができる 入金時間が短い、安心感を与えられる
デメリット 手間がかかる、手数料がかかる 事務作業が増えるため、手間と時間がかかる

キャリア決済

キャリア決済とは、ドコモ、au、ソフトバンク、インターネット回線などの通信キャリアと契約している利用者が月々の携帯料金の請求と合わせて代金を支払う決済方法です。クレジットカードを持てない未成年でも利用できる支払い方法です。

未成年が利用できる決済方法ということもあり、若者をターゲットにしたショッピングサイトで利用すると良いでしょう。ただし、キャリアによって仕様・管理が異なるため、面倒に感じることがあります。

消費者 事業者
メリット 通信キャリアと契約していれば、簡単に決済可能 若者向けのサイトと相性が良い。
デメリット 未成年者だと、際限なく利用して、請求額膨れ上がるリスクがある キャリアによって仕様・管理が異なるため、面倒に感じる

コード決済(スマホ決済)

コード決済(スマホ決済)とは、paypayやLINEpay、楽天ペイのことですね。コード決済の利用率は年々上昇しており、幅広い年齢層での利用が定着しつつあります。

コード決済では、QRコードを読み取り決済を行います。現金を持ち歩かずにスマホで決済できるだけではなく、ポイントが貯まるというメリットもあります。利用履歴も把握しやすいのも特徴ですが、まだまだ利用できるネットショップは限られています。

売上アップを見込めますが、決済ごとに売上から手数料がかかるためというデメリットがありますが、ぜひ導入しておきたい決済方法のひとつです。

消費者 事業者
メリット スマホだけで決済可能、ポイントが貯まる、利用履歴が把握しやすい 幅広い層の消費者を取り込めて、売上アップにつながる
デメリット 利用できるショップが限られている 決済手数料がかかる

ネットショッピングに最初に導入しておきたい支払い方法

以上、ネットショッピングの支払い方法を紹介いたしましたが、ネットショップを開設したばかりの場合は、すべての支払い方法に対応するのは難しいと思います。なので、まずは以下の支払い方法を用意しておくと良いでしょう。

・クレジットカード決済
・コンビニ支払い
・キャリア決済
・代引き (代金引換)
・銀行振込

また、「Amazon Pay」が最近注目されています。Amazon Payでは、お客様の住所、お支払い情報を入力する必要なく、Amazonアカウントに登録されている情報を利用して、かんたんに決済できる支払い方法です。

Amazonアカウントを持っている人は多いため、余裕あればぜひ導入したい決済方法です。

ネットショッピングで安全な支払い方法を選ぶというよりも、購入者の利便性を上げることを意識しよう

ネットショッピングで安全な支払い方法というものはありませんが、いくつか対策することで安全性を高めることはできます。また、支払い方法を絞るのではなく、支払い方法を多く用意していたほうが、利用者にとっても良いです。

購入者の利便性を高めることを意識しつつ、安全なネットショップ運営を心掛けていきましょう。