上代と下代とは?仕入れ用語の意味を簡単に説明!
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公開日 2022年09月09日  更新日 2022年10月24日

上代と下代とは?仕入れ用語の意味を簡単に説明!

上代と下代とは?仕入れ用語の意味を簡単に説明!
オフライン・オンラインでの商品を販売していく為に必要なのが「仕入れ」です。今回は、この仕入れに関する「上代(じょうだい)」と「下代(げだい)」について詳しく解説いたします。

上代(じょうだい)とはメーカー・卸が設定する商品の販売価格

上代(じょうだい)とは、メーカー・卸・問屋が一般消費者に商品を販売する際に設定している価格の事です。つまり、一般消費者向けに販売されている価格が「上代」です。上代価格とも言い、消費税を含まない金額は含みません。

上代はメーカーや卸売業者などが定めた呼び方で、仕入れ元である小売店は上代に基づき一般消費者に販売します。
上代は消費税を含まない価格と定義していることがほとんどですが、消費税を含んだ価格を上代と呼ぶ所もあるため、税抜・税込の定義は事前に確認したうえで会話をおすすめいたします。

参考上代について

参考上代とは、いわゆる「メーカー希望小売価格」のことです。メーカーや卸元が「この商品は、この金額で一般消費者に販売してほしい」と希望することです。あくまでも希望であるため、小売業者がメーカー希望小売価格通りに販売しなければならないわけではありません。

お店や通販サイトで、「メーカ―希望小売価格10万が、販売価格8万円」のようにお得に見せるために、メーカー希望小売価格をあえて一般消費者に見えるようにしている販売店もあります。

メーカーの希望と書いていますが、あくまでも「これくらいで販売するのが適切ですよ」と示した価格であるため、強制力はありませんし、参考上代は必ず設定されているわけではありません。

そのため、小売業者は参考上代を勝手に付けて、あたかも安いかのように宣伝すると、景品表示法の不当表示に該当します。

オープン価格について

オープン価格とは、メーカーが上代やメーカー希望小売価格を設定せずに、小売業者に販売価格を自由に決めさせる価格のことをいいます。

元々はメーカー希望小売価格を設定を参考に小売業者が一般消費者に販売していく体制(建値制)が採用されていましたが、大型スーパーやディスカウントストアなどによる価格競争によって、この体制が機能しなくなりました。

その影響でオープン価格という小売業者が自由に価格を設定する体制が採用されるようになり、カメラ、パソコン、家電などの値崩れが激しい商品を処分するために、大型店舗の割引が日常化し、少しずつ食品、衣料、日用品などの分野にオープン価格が広まっていっています。

下代(げだい)とは小売店が商品を仕入れる価格

下代とは小売業者が商品を仕入れる価格(卸値)の事です。上代との違いとして、上代は明確な金額が決まっている一方で、下代は取引先の関係、仕入れ数、仕入れ時の経済状況などによって価格が変化します。

下代を低く抑えることができれば、利益率を確保出来るため、小売業者には上手く仕入れすることが求められます。

下代の算出方法は、「上代×掛け率」で算出できます。例えば、5,000円の商品を仕入れる際、掛け率が40%だった場合は以下の通りです。

5,000円×0.4=2,000円

下代は2,000円となり、この金額で仕入れることができます。

掛け率とは?

先ほどの下代の算出方法の中に、「掛け率」というものが出てきました。掛け率とは、上代(販売価格)に対する下代(仕入れ価格)の比率のことを言います。

上代が5,000円、下代が2,000円の場合掛け率は40%になります。

掛け率は一定ではなく、取引先の関係、仕入数などによって変動します。

まとめ

今回は、商品を販売していくうえで大切な「上代」と「下代」について簡単に解説いたしました。

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