ECサイトを改善する14つの施策。改善点の洗い出し方法と改善事例を紹介
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公開日 2022年12月21日  更新日 2022年12月29日

ECサイトを改善する14つの施策。改善点の洗い出し方法と改善事例を紹介

ECサイトを改善する14つの施策。改善点の洗い出し方法と改善事例を紹介
「ECサイトの改善をしようにも何を改善したらいいのか分からない」とお悩みではないでしょうか?売上が落ちてきたり、売上の伸び率が芳しくなくなってきたので、改善案を出してほしいと上司に言われたという方も多いでしょう。

ECサイトを改善することで売上アップに繋がるのは事実です。しかし、どのように何を改善するべきかがいまいちわからないと思います。ここでは、ECサイトを改善する施策を13つ紹介いたします。

もし、「改善案を代わりに考えて、実行まで代行してほしい」という事業主様がいらっしゃいましたら、ぜひPULL-NETにご相談下さい。デザイン的な改善やWebマーケティング視点からの改善も洗い出し、実行までいたします。

ECサイトを改善する14つの施策

早速、ECサイトを改善する14つの施策について紹介いたします。

アクセス数の改善

ECサイトを改善するなら、アクセス数を伸ばすと分かりやすく効果が表れます。すでにSEO対策やWeb広告を実施している場合は、対策キーワードの量を増やす、使用媒体を広げるなどを行い、アクセス数を改善しましょう。

コンバージョン率の改善

コンバージョン率も改善すると、アクセス数と同様に分かりやすく効果が表れる指標です。コンバージョン率が1%未満であれば、改善を検討すると良いでしょう。コンバージョンに至らなかったユーザーのボトルネットを洗い出すことで、改善へ近づけます。

平均顧客単価の改善

平均顧客単価も改善すると、アクセス数、コンバージョン率と同様に分かりやすく効果が表れる指標です。平均顧客単価をアップするには、まとめ買いやレコメンド機能など、商品を一緒に購入してもらえるように誘導しましょう。

特集ページを組んだり、お中元セット、お歳暮セット、福袋など時期に合わせて単価をアップできる商品を作ると顧客単価を上げやすくなります。

導線の改善

ECサイトを実際に操作してみて、分かりにくい導線があれば改善することをおすすめいたします。目的の商品へ到着するまでの導線が悪いとサイト離脱の原因になりかねません。

ユーザー目線に立って、特定の商品を探すという前提でECサイトを操作してみましょう。ちょっとしたことでも違和感あれば洗い出していくと良いでしょう。

サイト速度の改善

サイトの表示速度が遅いと、ユーザー離脱を招きます。皆さんも今までに「表示が遅くて検索結果に戻った経験」があると思います。表示速度が遅いというのは、興味が合って訪れてきてくれたユーザーを逃し、機会損失を起こす可能性もあります。

サイト表示速度はPageSpeed Insightsで確認出来ます。改善箇所も示してくれるので、参考に改善していきましょう。

商品画像・商品情報の改善

ユーザーが商品を購入に至らなかった理由として、商品画像の少なさや商品情報が少なく、イメージが湧かなかったというデータが存在します。商品画像をあらゆる角度で用意し、商品の肌触りや使用感、色合いなども細かく掲載することをおすすめいたします。

決済手段の改善

「自分はこの決済はあまり使わないから他の人も使わないと思うし、いらないな」とご自身が使用されない決済を導入していないということがよくあります。

よく使用する決済手段は世代や年齢、住んでいる地域によって異なるため、あらゆる決済方法に対応していることが望ましいです。

pay系の支払いもPayPayをメインに使用しているユーザーもいれば、LINEPayをメインに使用しているユーザーもいます。決済手段は出来る限り全て対応するようにしましょう。

入力フォームの改善

入力項目が多すぎる、入力の操作性が悪いなどフォームに関する課題でユーザーが離脱することがあります。ASPカートなどを使用していると操作性は問題ないかもしれませんが、不必要な入力項目が存在する場合があります。

例えば、年齢や生年月日などが不必要なECサイトも多いでしょう。ユーザーからすると、「なんでそんな情報がいるのだろう?」と疑問や不安を持つ原因にもなるため、入力項目は最低限にしておくことをおすすめいたします。

ソーシャルログインの対応

ソーシャルログインとは、会員登録する際にSNSやGoogleアカウント情報を参考に、入力フォームを自動入力し、会員登録を簡略化するログイン方法のことです。今ではSNSアカウントやGoogleアカウントを持っている人が多いため、ソーシャルログインがあれば、そちらを選択し、会員登録の手間を省きたいユーザーも多いです。

ユーザーが商品を購入するタイミングは多岐にわたり、例えば、電車の中で次の駅に降りる人が欲しい商品をカートに入れて、購入しようとしたときに、会員登録に時間がかかると分かれば、その場での購入は諦めます。

自宅についてから購入してくれれば良いですが、忘れていたり、その時の商品購入への意欲の高まりを失ったりすることで機会損失を招きかねません。

こういった損失を防ぐためにソーシャルログインは必要なのです。

送料の記載

ユーザーの中には送料の記載が分かりにくいから購入をためらったという方もいらっしゃいます。それを防ぐためには商品ページの分かりやすい箇所に送料の記載をする、購入確認画面で送料を記載するなどして対応すると良いでしょう。

よくある質問の改善

ユーザーからよく質問される内容を、よくある質問ページへ掲載するのも改善のひとつです。支払い方法や送料、返品や返金、お届け日の指定可能かなどの情報をよくある質問ページにも掲載しておきましょう。

かご落ちの改善

かご落ちとは、ECサイトに訪れたユーザーが商品を買い物カゴ(カート・バスケット)に入れたが、精算せずにサイトから離れてしまい、購入に至らなかったことを意味します。

300商品カートに入れて、100商品が購入に至ったとすると、約200商品はかご落ちしたことになります。何かしらの理由でかご落ちしているため、原因を特定し、改善を図ることで売上アップに直結します。

信頼性の改善

初めて見る、初めて聞いたECサイトから商品を購入するのはユーザーにとってリスクになります。近年では、詐欺サイトも存在していることからクレジットカード情報や個人情報を登録する人も多くなっています。

そのため、ECサイトの信頼性を高めるのも重要な改善のひとつです。会社情報の記載やプライバシーポリシー、ご利用規約の明記、電話番号や問い合わせフォームの記載など信頼性を高めるページを事前に用意しておきましょう。

リピート率の改善

新規顧客の集客ももちろん大事ですが、リピーターを囲い込む施策も同じくらい大事です。サイトのリピーターになってくれれば、売上の安定にも繋がりますし、口コミで新規顧客を呼び込んでくれることもあります。

メルマガやLINEなどを活用して、クーポンの配布、商品発売のお知らせなどを定期的に行いましょう。

ECサイトの改善点の洗い出し方法

以上、ECサイトの改善施策をお伝えいたしましたが、ECサイトの改善案はそのサイトによって異なるため、具体的にこの施策を実施すれば、売上アップできるということは回答が難しいです。

そのため、ECサイトの改善点を洗い出す方法を身に付けることが必要になります。ここでは、ECサイトの改善点の洗い出し方について紹介いたします。

ユーザー視点でECサイトを操作する

ECサイトの改善点を洗い出す際に絶対に実施していただきたいのが、ユーザー視点でECサイトを操作することです。自身のECサイトは操作し慣れているため、多少不備なことがあっても、それが反対に使い易くなっているなんてことがあります。

改めてユーザー視点を持ってECサイトを操作することで、「この部分は操作性が悪い」「導線が分かりにくい」などの改善点が見えてくることがあります。

データを見ながらサイトを見ずに、ユーザー視点を持ち、直感的に感じ取った不便な箇所を洗い出してみましょう。

運営目標達成のために指標を分解する

どのEC事業主さんも、売上目標を設定していると思います。売上目標を達成するためには、どの数値を改善すればよいのかを分解して考えてみると、改善数値が見えてくることがあります。

例えば、「売上」の指標を分解して考えると、ECサイトでは「アクセス数×コンバージョン率×平均顧客単価」が導き出されます

さらに、アクセス数でも自然流入、リスティングからの流入、SNSからの流入や、新規ユーザーなのか、リピーターなのかなど分解することが可能です。

指標を一つずつ分解していくことで、どの指標に対してどういう改善案を出せばよいのかが明確になるので、指標を分解して、改善点を洗い出しましょう。

ユーザーに直接アンケートを取ってみる

改善点が見つからないという場合は、直接ユーザーにアンケートを取るのもおすすめです。「アンケート回答者には5%OFFクーポンプレゼント」といったように、アンケートに答えてもらえるようにし、アンケート結果を基にサイトを改善すると良いでしょう。

ECサイトの改善事例

弊社が運営代行しているアパレルECサイトにて、売上が伸びず悩んでいたので、「季節に合わせたセット販売」をすることで、平均顧客単価を上げ、前年比で約110%の売上アップを実現した事例がございます。

また、TOPページに特定の商品が並べられていて、その他商品の販売数が芳しくないため、その他商品への導線を増やし、コンバージョン率を0.5%から1.0%へ改善した事例もございます。

ECサイトの改善は非常に難易度が高いですが、ユーザー視点を持ち、ボトルネックになっている箇所を洗い出すことで、改善への糸口を見つけることができます。改善施策に行き詰っている場合は、ユーザー視点を改めて意識して、ECサイトを操作してみましょう。

ECサイトを改善して、売上アップを目指そう

ECサイトの改善施策や改善点の洗い出し方法、改善事例について紹介いたしました。改善施策を基に自社ECサイトで実施されていない施策を取り入れたり、改善点が行き詰っていれば、本記事の内容を参考に改善点を見つけてください。

もし、「改善案を代わりに考えて、実行まで代行してほしい」という事業主様がいらっしゃいましたら、ぜひPULL-NETにご相談下さい。デザイン的な改善やWebマーケティング視点からの改善も洗い出し、実行までいたします。