商品撮影のクオリティを左右する『ライティング(照明)』のテクニックを紹介
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公開日 2022年07月03日  更新日 2022年12月29日

商品撮影のクオリティを左右する『ライティング(照明)』のテクニックを紹介

商品撮影のクオリティを左右する『ライティング』のテクニックを紹介

今回は商品撮影時のライティングテクニックについて解説していきたいと思います。

商品撮影における『ライティング』とは?

商品撮影に置けるいい写真とはどのようなものでしょうか?それは「売り上げに貢献する写真」だと考えられます。

最近ではスマートフォンでネットショッピングをする方も多く、テキスト以上ビジュアルが重要視されています。

その際にユーザーに商品の特徴や、質感・色合いなどを正確に伝え、使用しているイメージをさせることが出来る写真こそがいい写真です。いい写真には、テキスト以上に伝える情報量が多いと言われています。

ではどのようにいい写真をとればいいのでしょうか?プロと素人の写真の違いはいい機材ではなく光の使い方だったのです。光をうまくコントロールできるようになることで、プロ顔負けの写真を取ることも可能です。

商品撮影に使用するライティングの機材

商品撮影時に使用する機材としては以下のものが挙げられます。

・照明
・撮影ボックス
・ディフューザー
・レフ版
・背景素材

これらの機材について詳しく解説していきます。

照明

一般的に撮影時に使用される光源の種類は

・自然光
・LED
・蛍光灯
・スタンドライト

などが挙げられますが、屋内撮影が多い商品撮影で使用するとなるとLED・蛍光灯・スタンドライトになるかと思われます。それぞれメリット・デメリットがあるため詳しく解説していきます。

LEDライト

LEDライトはサイズ展開も豊富であり、また手ごろな価格で購入することができます。またライト自体も省スペース化されているため、ライトを置くスペースがあまりない人におすすめです。

デメリットとしては、光が青白く強いため、気になるようであれば画像補正が必要となる点です

蛍光灯

蛍光灯は種類が豊富にあり、太陽の光に近い色を選ぶと柔らかい印象の写真を撮ることが可能です。また、熱くなりにくいため被写体への負担も少ないです。
デメリットとしては、価格が割高な点と割れやすいため取り扱いに細心の注意が必要となる点です。

スタンドライト

スタンドライトは机の上などで使用するコンパクトなライトです。ちょっとしたものを撮影したい時に照明の代用として使用できます。

デメリットとしては、スタンドと一体化しているものが多く、光の向きが変えれない物もあるといった点です。

撮影ボックス(小物撮影)

撮影ボックスとは、小物などを入れて、撮影できる機材です。小物専用の撮影スタジオの様な位置付けで、光の位置や影を考える必要がなくなり撮影時間の時短が可能な機材です。

また、昼夜に限らず同じ写真が撮ることが可能ですが、被写体がかすんだり、構図が限定的となる点がデメリットと考えられます。

撮影ボックスを使用する際はLED照明内蔵の物を使用することで、スマートフォンの内蔵カメラでも十分な写真が撮ることが出来ます。

ディフューザー

ディフューザーとは光を柔らかくする機材です。照明を直接当てることで光が強くなりすぎて質感などを上手に表現できない場合があります。

しかし、ディフューザーを使用する事により被写体の質感を損なうことなく光を作り出せるのです。

ディフューザー自体がかなり高価な機材となるため、手を出しにくいのですが、100円均一などで販売しているトレーシングペーパーや自宅にあるレースカーテンがディフューザーとして代用可能です。

レフ版

レフ版とは撮影時の光を反射させるために使用するアイテムです。レフ版のレフトはレフレクター(反射)を意味しています。撮影時に光が均一に当たる様にする役割を果たします。

光は一方向から当たると影が出来てしまいます。しかし、レフ版を使用することにより、全方向から光が当たる様になるため被写体に影が出来るのを防ぐ効果があります。

背景素材

背景は、不要な映り込みを防ぐために使用します。商品撮影を行う際には商品の形状や色を分かりやすい様に見せてあげることが必要となるため背景はシンプルにする必要があります。

一般的に形状が分かりやすく撮影できるため、白色の背景を使用します。素材は一般的に再利用しやすい布や紙を使用することが多く、布を使用した場合は柔らかく自然な雰囲気を出すことが可能となります。

商品撮影のクオリティを上げる『ライティング』のコツ6選

ここまで機材について説明してきましたが、どのようにライティングをして撮影すればいいのでしょうか?この章ではライティングのコツについて6個詳しく解説していきます。

まずは部屋の明るさを調整する

冒頭から何度も説明していますが、商品撮影に一番大切なのは照明です。照明の大きさや光源により仕上がりが格段に変わってきます。

影も光源が大きいほど影は小さくソフトに、小さいほど影は大きくハードになるため、狭い場所で撮影する場合は、光がいろいろなところに反射することを考慮しなければいけません。

光が反射する場合はレフ版を使用したり明るさの調整を行う必要があります。光が足りずに、追加照明を使用するとなった場合は使用するライトの光源によって仕上がりが異ります。

どのような仕上がりにしたいかを明確にして、光源を選択するようにしましょう。

カメラの内蔵ストロボで撮影

カメラやスマートフォンに内蔵されているストロボは暗い場所での撮影には重宝しますが、光源が小さいためストロボの大きな影が出来てしまいます。使用する際には注意が必要です。

万が一内蔵ストロボを使用する際はティッシュペーパーや乳白色のコンビニ袋を使用することで、影は軽減されます。

照明を1灯、ダイレクトに当ててみる

照明を調節してもどうしても照明の影が商品に映り込む場合は、商品の正面から光を当てることで照明の影はなくなります。

ただし、照明の光が強くなると今度は書面から当てた照明の影が出来てしまう可能性があるため、レフ版などを使い調整が必要となります。

ディフューザーで光を柔らかくする

自然な作品に仕上げるには光を柔らかくするディフューザーを使用します。機材説明で記載した代用品の様な白い半透明な素材を使用した場合は光が拡散し代用品の素材を通過することで新たな光源となります。

また、ディフューザーの大きさと光源は比例するため適切な大きさの物を選ぶようにしましょう。

背景からの透過光を使う

透過光とは照明の光を透明な対象物を通して拡大する物です。商品撮影の際は透明な商品を撮影する際に重宝される技法です。透過光を使用して撮影する際は使用する背景によって仕上がりが異なります。

・白色-コントラストが強調されて高級感のある仕上がり
・青色-さわやかな雰囲気
・黒-重厚な雰囲気

といったように仕上がりが異なってきます。また、使用する背景は光を透過する半透明な素材を選ぶようにしましょう。

「黒締め」をする

黒締めとは撮影時に生じる白飛びを防ぐ技法です。商品撮影時は白色の商品・瓶やボトルを撮影する際に使用されています。

一般的に白色の背景を使用しているため、輪郭がぼやけてしまう事が多いのですが、商品の側面に黒色を置き映り込ませることで立体的な仕上がりとなりぼやけていた輪郭も強調される様になります。

また白色の製品も強調したい部分に黒締めをすることで輪郭が強調されるようになります。

まとめ

ここまで、ライティングに使用する機材や技法を説明してきましたが、まとめると以下の通りになります。

・ライティングは商品撮影を行う上でとても重要である
・使用する機材は用途などによって異なってくる
・撮影したい製品によって、技法も大きく異なってくる

ここで挙げた、技法やテクニックをマスターして、プロにも劣らない「いい写真」を撮って売上アップにつなげてくださいね。
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