【2025年版】IT導入補助金の申請スケジュール|申請枠ごとに紹介
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公開日 2025年06月08日  更新日 2025年06月27日

【2025年版】IT導入補助金の申請スケジュール|申請枠ごとに紹介

【2025年版】IT導入補助金の申請スケジュール|申請枠ごとに紹介
2025年度のIT導入補助金を活用したいと考えているけれど、「いつから申請できるのか?」「締切はいつまで?」「どの枠を選べばよいのか分からない」と迷っていませんか?

IT導入補助金は、中小企業や個人事業主が業務効率化やデジタル化を図るために非常に有効な制度ですが、毎年制度内容やスケジュールが微妙に変わるため、情報を正しく把握していないと、申請チャンスを逃してしまうリスクがあります。

特に2025年度は、通常枠・インボイス対応枠・セキュリティ枠・複数社連携枠といった複数の申請類型があり、それぞれで申請期間や要件が異なるため、事前準備のスピードと正確さが求められます。

本記事では、2025年版のIT導入補助金における最新スケジュールを一覧でご紹介し、申請から受給までの流れや注意点までを丁寧に解説します。「今のうちに何を準備すればいいのか」が明確になりますので、これから補助金を活用したい方はぜひ最後までご覧ください

IT導入補助金2025とは?制度の概要と対象者を確認

IT導入補助金2025は、中小企業や個人事業主が業務効率化や売上向上を目的としてITツールを導入する際に、経費の一部を国が補助する支援制度です。業務自動化、顧客管理、会計処理などのシステム導入が対象になっており、事業規模にかかわらず幅広い事業者が申請可能です。

事前に申請スケジュールや準備書類を把握し、導入ツールや支援事業者の選定を早めに行うことで、スムーズな申請と採択につながります。

IT導入補助金の目的と背景

IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がデジタル化を推進できるように設計されています。背景には、以下のような社会的課題があります。

・従業員数が少なく、IT人材を自社で確保できない事業者が多い
・経理・営業・顧客対応などの手作業業務による非効率の慢性化
・インボイス制度への対応や電子帳簿保存法の義務化による業務負荷増加

こうした状況を踏まえて、国はITツールの導入を補助することで、事業者の業務効率化と競争力強化を後押ししています。2025年度も引き続き、企業規模にかかわらずデジタル投資を支援する動きが継続しています。

2025年度の主な変更点と注目ポイント

2025年度のIT導入補助金では、以下のような変更点・注目ポイントがあります。

項目

内容

インボイス枠の
再編成

電子インボイス対応や電子取引データ保存が要件化されている類型に分類

セキュリティ対策の
強化

新設されたセキュリティ対策推進枠では、セキュリティソフトの導入支援が明確に打ち出された

補助上限の拡大

通常枠では最大450万円、連携枠では最大3,000万円まで補助対象になる

生産性評価の見直し

事業計画に基づく「売上向上」「業務時間短縮」などの数値目標がより重視される

特に注目したいのは、導入するITツールの「目的の明確さ」と「効果の見える化」が重視される傾向が強まっている点です。たとえば、CRMを活用して見込み顧客の育成を図るHubSpot導入支援や、SNSデータを分析・活用できるMetaGateなどは、明確な成果につながりやすいため、審査でも評価されやすい傾向があります。

個人事業主・中小企業が対象となる理由

IT導入補助金の支援対象は、資本金や従業員規模の条件を満たす中小企業や個人事業主です。個人事業主であっても、開業届を提出しており、事業実態を証明できれば申請が可能です。

対象となる業種・事業形態は以下のとおりです。

分類

小売・飲食業

飲食店、小売店、ECサイト運営など

建設・サービス業

内装業、美容サロン、士業、介護事業など

情報・広告業

Web制作、SNS運用、オンライン教育サービスなど

フリーランス

デザイナー、ライター、マーケターなど

特に個人事業主は、補助金申請を通してIT導入のハードルを下げられるだけでなく、事業そのものを「仕組み化」する絶好のタイミングとなります。

たとえば、HubSpotの導入によって見積作成から顧客管理、メール配信までを一元管理できれば、営業の属人化を防ぎつつ業務効率が大幅に向上します。また、MetaGateの「ばずすた」を活用すれば、投稿内容のPDCAや効果測定が簡単になり、SNSからの集客導線を明確に描けるようになります。

2025年の最新スケジュール一覧【申請枠ごとに紹介】

IT導入補助金は年に複数回の公募スケジュールが設定されており、申請のタイミングを逃すと次の回まで数ヶ月待つ必要があります。2025年度も、通常枠・インボイス対応枠・セキュリティ対策推進枠・複数社連携枠など、枠ごとに締切や審査スケジュールが異なります。

事前準備が間に合わなかったために、せっかくの補助チャンスを逃すケースも少なくありません。以下で、2025年最新のスケジュールを申請枠ごとに詳しく解説します。

通常枠のスケジュール

通常枠は、もっとも多くの事業者が対象となる基本的な申請類型です。
業務の効率化や売上向上を目的としたITツール導入に対して、補助率1/2〜2/3、最大450万円まで支給されます。

通常枠は比較的自由度が高く、多くのITツールが対象になります。たとえば、HubSpotのような顧客管理や営業支援ツールを導入する場合も、この枠で申請が可能です。

インボイス対応類型・電子取引類型のスケジュール

2025年度はインボイス制度への完全対応が求められる中、請求書発行・電子取引の保存・受領管理を支援するツールへの導入補助も拡充されています。

インボイス対応類型・電子取引類型は以下のようなスケジュールです。

項目

内容

公募開始時期

2025年5月上旬(通常枠より若干遅れ)

第1次締切

2025年6月下旬予定

第2次締切

2025年9月上旬予定

対象となる機能

電子インボイス発行、取引データ保存対応等

補助率

最大2/3

補助上限額

50万円~350万円程度(ツール内容に応じる)

この類型は、制度対応を目的とした導入であれば採択率が比較的高い傾向にあります。クラウド会計ソフトや受発注管理ツールなどを選定する際は、支援事業者に事前相談することでスムーズに申請が進みます。

セキュリティ対策推進枠・複数社連携枠のスケジュール

サイバーセキュリティの重要性が高まる中、2025年度からセキュリティ対策推進枠が新設され、専用のスケジュールが設定されています。

また、複数社が連携して地域課題の解決や新たな商流を生み出すための「複数社連携IT導入枠」も公募されます。

項目

セキュリティ対策推進枠

複数社連携枠(連携型)

公募開始時期

2025年5月中旬予定

2025年6月中旬予定

第1次締切

2025年7月上旬予定

2025年8月上旬予定

補助対象

ウイルス対策、情報漏えい防止、
EDR導入など

共同での業務システム構築、EC連携ツールなど

補助率

最大2/3

最大2/3

補助上限額

最大100万円程度

最大3,000万円(5社以上連携が前提)

セキュリティ枠は、PCの台数や契約形態によってツールが限定されるため、支援事業者を通じた導入計画の策定が重要です。

また、複数社連携枠は申請・実績報告ともに高度な設計が必要となるため、実績豊富な支援者(例:MetaGateなど)との共同申請が不可欠です。

申請から補助金受給までの流れと必要な準備

IT導入補助金2025を活用するには、申請開始前の準備が成功のカギを握ります。補助金の申請プロセスにはいくつかのステップがあり、各段階で必要書類や登録手続きが異なります。

ここでは、申請から交付決定、導入、補助金の受給までの流れを詳しくご紹介します。

gBizID・SECURITY ACTION・みらデジの取得手順

申請前に、以下の3つの登録が必須です。

登録項目

内容とポイント

gBizIDプライム

補助金申請システムへログインするために必要。取得に2週間以上かかるため早めの申請が必要。

SECURITY ACTION

独立行政法人IPAが発行するセキュリティ対策自己宣言。1分程度で登録可能。

みらデジチェック

デジタル化診断ツール。中小企業庁が提供。診断結果が申請時に必要になる。

特にgBizIDの取得が遅れると、申請タイミングを逃してしまうリスクがあるため、まず最初に着手してください。

IT導入支援事業者の選び方と連携のタイミング

補助金の申請は、国に認定されたIT導入支援事業者と連携することでしか行えません。申請者自身がツールを選んで申請するのではなく、登録済みツールの中から選定し、支援事業者のサポートを受けながら申請を進めます。
選定のポイントは以下のとおりです。

・実績がある(採択件数が多い、説明が丁寧)
・対象ツールが豊富(CRMや会計、マーケティングツールに対応)
・無料相談や書類作成支援がある
・導入後もサポートが継続する

たとえば、HubSpot導入を検討している場合は、HubSpotを取り扱う認定支援事業者との連携が不可欠です。SNSマーケティングを強化したい場合は、MetaGateの「ばずすた」のような特化型ツールを提供する支援事業者との連携も有効です。

申請~交付決定~実施報告~受給までのスケジュール感

実際の補助金受給までは、以下のような流れとなります。

ステップ

内容

想定期間

交付申請

支援事業者と申請内容を確定し、
gBizIDから申請

公募締切日の約1週間前までに提出推奨

交付決定

事務局の審査を経て結果通知

締切から約5週間後(例:7月下旬)

ITツール導入実施

交付決定後に導入スタート
(事前契約は不可)

2025年7月下旬~2026年1月30日

実績報告提出

導入完了後、証憑を添えて報告

最終締切は2026年1月30日(金)17:00

補助金交付

実績審査を経て、補助金が指定口座に
振込まれる

実績報告後 約2〜3ヶ月以内

この一連の流れを理解しておくことで、「いつ、何を、どの順番で行うべきか」が明確になります。特に交付決定前に契約・導入を行うと、補助対象外となってしまうため、順番を間違えないことが極めて重要です。

スケジュール管理で失敗しないための注意点

IT導入補助金は、制度そのものを理解していても「スケジュールの把握ミス」によって申請できなかったり、補助対象外になる事例が後を絶ちません。特に2025年度は、複数の枠ごとに申請時期や報告期限が異なるため、全体の流れを正確に管理する必要があります。
ここでは、よくある失敗例とその対策を具体的に紹介します。

申請期限に間に合わないパターンと対策

申請期限に間に合わない主な原因は、以下のとおりです。

原因

詳細内容

対策

gBizIDプライムの取得が間に合わない

審査期間に2〜3週間を要する。直前申請では間に合わない

補助金申請予定がある段階で
即時申請を行うこと

IT導入支援事業者との連携が遅れる

書類作成やヒアリングに時間がかかり、締切前に間に合わない

支援事業者は早期に選定し、スケジュールを共有しながら準備を進める

必要書類が不足・不備

決算書や事業計画の作成が不完全、証憑書類が間違っていることも

チェックリストと過去事例に基づいて二重確認する

特にgBizIDの取得遅れが多くの事業者で見られます。支援事業者に相談することで、どの書類が必要か明確にしたうえで、計画的な準備が進められます。

枠ごとに異なる事業実施・実績報告の期限

申請締切が同じでも、枠によって事業実施や報告の扱いが異なります。スケジュールミスが補助金の不交付に直結するため、以下の期限は要チェックです。

申請枠

事業実施期間(交付決定~)

実績報告提出期限

通常枠

~2026年1月30日(金)

2026年1月30日(金)17:00

インボイス対応類型

~2026年1月30日(金)

2026年1月30日(金)17:00

電子取引対応類型

~2026年1月30日(金)

2026年1月30日(金)17:00

セキュリティ対策推進枠

~2026年1月30日(金)

2026年1月30日(金)17:00

複数社連携IT導入枠

~2026年1月30日(金)

2026年1月30日(金)17:00

交付決定前にITツールを契約・導入した場合は、補助対象外となります。また、1月末の実績報告期限も「遅れる=交付されない」ため、支援事業者と導入・報告スケジュールを明確にしておくことが重要です。

再申請や不採択後の対応方法

残念ながら不採択となった場合でも、申請枠ごとに年内に複数回のチャンスが用意されています。

不採択の理由は明示されないものの、以下の対応で再チャレンジの成功確率を高めることが可能です。

・支援事業者と事業計画の整合性を見直す
・対象ツールをより生産性向上につながる内容に変更
・みらデジチェック結果や定量的な効果指標を具体化
・加点項目(インボイス、セキュリティ宣言など)を意識的に満たす

支援事業者によっては、過去の採択傾向を分析して再申請のサポートを提供しています。たとえば、HubSpot導入実績が豊富な事業者や、MetaGateを通じたSNS分析事例など、「採択されやすい導入モデル」を知っている専門家に依頼することで、成功率は大きく変わります。

まとめ:2025年のIT導入補助金を活用するなら今すぐ準備を

2025年度のIT導入補助金は、デジタル化に取り組む中小企業や個人事業主にとって、業務効率化や売上拡大を図る大きなチャンスです。通常枠やインボイス対応枠、セキュリティ推進枠など、多様な申請類型が用意されており、自社の課題や導入目的に応じて柔軟に活用することが可能です。

ただし、補助金は「申請さえすれば通る制度」ではありません。事前の準備、導入ツールの選定、支援事業者との連携、スケジュール管理のすべてが揃ってはじめて、採択と補助金受給につながります。

早めの準備が補助金成功のカギ

特に注意すべきは、「gBizIDの取得」や「事業計画の作成」といった初期準備に時間がかかる点です。これらを後回しにすると、申請締切までに間に合わないだけでなく、交付決定後の事業実施や実績報告にも影響します。

補助金のスケジュールを管理する上では、以下のポイントが重要です。

・gBizIDやSECURITY ACTIONは制度公開前でも取得可能
・支援事業者とは早い段階から相談・打ち合わせを行う
・導入目的と導入効果(業務時間削減、売上増加など)を数値で整理する
・スケジュール表で公募締切・交付決定・報告日を一目で把握する

これらの行動を「今」から始めることで、焦らずに補助金活用が進められます。

無料診断・専門家相談を上手に活用しよう

申請内容に不安がある方は、IT導入支援事業者による無料相談や診断サービスを積極的に活用することをおすすめします。

たとえば、次のような支援を受けることで、補助金採択の可能性を高められます。

・申請書類のチェックや改善アドバイス
・自社に合ったITツールや導入プランの提案
・申請から交付までの進行管理とアフターサポート

PULL-NETでは、HubSpotの導入を含むCRM・MAツールの補助金対応を多数サポートしており、導入効果の見える事業計画づくりに強みがあります。

また、MetaGateのようにSNSデータ活用やマーケティング支援に長けた専門家と連携することで、「事業効果が伝わりやすい申請書」を作成することが可能です。
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